定年退職後のご夫婦が余生を過ごす、戸建て住宅の改修です。
ご主人が生家を住み継ぐことをきっかけに、
自宅で過ごす事がメインになるご夫婦が過ごしやすい暮らし方のデザインを望まれました。
築60年の、昭和の家屋の香りを感じられるご自宅。
耐震性、断熱性を向上し、外光・外気を取り入れ、空気の流れを感じられるスペースを目指しました。
長年連れ添ったご夫婦の住処。
ご夫婦の距離感は近くあり、時に離れていることが快適な時もあるでしょう。
従来の間取りを変更し、一つ屋根の下で居合わしている、そのような場所を計画しています。
1Fを生活の場所、2Fを創作の場と分けました。2Fは音楽活動を行うご主人の空間です。
1Fは、賑やかなオモテの場(リビング、ダイニング、キッチン)、ご夫婦がメインに利用できるウラのプライベートな場(風呂、洗面、寝室、書斎)を、ウラの空間がオモテの場の廻りを回廊する形で、明快に動線を分離しています。
表の空間は天井を抜き天高3mの開放感のある場所、裏の空間は天井を貼り落ち着きのある場所です。
リビングルームに薪ストーブを設置しました。家全体が輻射熱で暖まり、冬の楽しみが増えて喜んで頂いています。
【プロジェクト情報】
Completion: 2022.8
Location: 東京都西東京市
Principal use: 個人邸 / 戸建て住宅改修
Floor area: 108.54㎡、2F建
Design: 義山建築設計事務所
Contracter: 株式会社シグマテック
Fire Place: 株式会社 DLD
Photos: Kohichi Ogasahara