学びの空間から芸術の空間へ。
学校用途であった建物を 現代アートミュージアム にコンバージョンする一棟改修プロジェクトです。
事業家で希代のアートコレクターである植島幹九郞氏のコレクションを展示しています。
植島氏の母校でもある東京・渋谷の渋谷教育学園の敷地内、そこに建つ地下1階地上6階の建物に数多くの現代アートを見ることができます。
元々学校であったため、体育館、教室、医務室や校長室などの個室が配置されていました。
今回、多様な形式をもつ現代アートと企画を受け入れる機能的な空間、いかに鑑賞者に豊かな作品体験が提供できる場所を生み出すことを
テーマにかかえ、
⚪︎大規模作品を展示できるワンルーム型展示室
⚪︎巡りながら展示できる一筆書きの回遊型展示室
⚪︎細かく壁で間仕切り個々の作品を展示する個室型展示空間
へと、各室・空間をリデザインし、各階でバリエーションの異なる展示空間を計画しました。
3階から5階はミュージアムの一部の展示室でありながらオフィスとしても使えるよう設えました。
この執務空間はオーナーの事業とアートが不可分であることを象徴しています。
芸術を通して現代を学ぶ。たとえ元の学校空間がミュージアムとなっても、時間を共有して体験し、感じて何かを学ぶ空間であるという使命は受け継がれ、世代を超えて人々に広く愛される建物となることを期待しています。
・UESHIMA MUSEUMのホームページ
・空間デザインの紹介ページ
https://ueshima-museum.com/space/
【プロジェクト情報】
Completion: 2024.3
Location: 東京都渋谷区
Principal use: ミュージアム+オフィス / コンバージョン
Floor area: 1344.89㎡(改修対象面積)、地下1F地上6F建
Design: 義山建築設計事務所 (※OKB+tan.設計室 との共同設計)
Contracter: 株式会社藤田建装
Photos: Kenya Chiba